ナースセンターの復職支援プログラムとは

長い間、看護師不足が社会的な課題として取り上げられています。国や自治体など、看護師不足を補うために人材確保に力を入れており、その取り組みの一環として行っているのが、資格を持っているが看護師として働いていない「潜在看護師」の職場復帰支援です。各自治体やさまざまな病院が、看護師に復職する人を対象とした研修を行うなど、復職支援プログラムを提供しています。

看護師は夜勤があり、残業も多いため、どうしても勤務時間が不規則になりがちです。このため、結婚・出産を機会に退職するケースが多いのです。国家資格があるため、いつでも看護師として復帰できるのですが、数年のブランクがあることに不安を抱える人も多いようです。そのため、不安をなくし、職場復帰のハードルを下げるために職場復帰プログラムという取り組みが生まれました。政府は1992年に看護師の人材を確保する法律に基づき、ナースセンターを設置。各都道府県に一つずつ「ナースセンター」が設けられており、看護師の復職支援や、就職相談などさまざまな活動を行っています。

ナースセンターに登録すると、再就職のサポートを受けることができます。具体的には、キャリアプランを考慮した求人紹介や復職のための研修、同じ境遇の看護師と交流できるカフェの開催などを行っています。公的なサービス機関のため、無料かつ安心して利用できるのがメリットです。不安を抱えている人は、お住まいの都道府県のナースセンターに登録してみてはいかがでしょうか。